ハンガリーの長期ソブリン格付けが格付け機関フィッチによりジャンクに格下げされました。

ハンガリーは欧州債務危機の新しい火種になるのでしょうか?

僕の考えでは同国の状況はユニークであり、他のヨーロッパの国々とはハッキリ区別して考える必要があると思います。

先ずヴィクター・オーバン首相は古色蒼然たるソビエト風の政治家で、一皮めくれば計画経済の信奉者です。「政府が何でも面倒見てやる」式の発想なので、財政の切り詰めは大嫌いです。

ハンガリーは2010年に「IMFは我が国に対して小言ばかりいってうるさい。もうIMFの指図は受けない」と宣言しました。


さらに憲法を改正して中央銀行の独立を奪い去り、オーバン政権のいいなりになるようにしました。

オーバン政権は世界の機関投資家や国際機関をしばしば怒らせ、また経済に対する基本的なリテラシーがかなり欠如していることを何度も露見させました。

最近、ハンガリーの国債金利が急騰し、同国は借金の借り換えに困り始めています。ハンガリーはIMFと仲直りしたいと考えていると思います。

でもIMFの側はおかんむりで(しばらく放置プレイしておこう)と決め込んでいる様子です。

ハンガリーの対外債務は1,100億ドルであり、これはギリシャの対外債務の僅か2割に過ぎません。

だからハンガリーがズッコケてもヨーロッパに与える影響は小さいのです。

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