米国のビデオ・ストリーミング・サービス企業、Hulu(フールー)の有料サービス、Hulu Plus(フールー・プラス)の購読者数が150万人を超えました。

フールー・プラスの月間購読料金は7ドル99セントです。

フールーのCEO、ジェイソン・キラーが自らのブログで明らかにしたところによると2010年12月の有料購読者数は30万人だったので1年間で5倍になった計算です。

一方、同社の売上高の方は前年同期比で+60%上昇し、4.2億ドルになったそうです。

フールーの視聴者の9割以上はラップトップやデスクトップPCなどで視聴しているそうです。

フールーは有料購読サービスの他に無料サービスもあり、こちらの方は視聴中にコマーシャルが入ります。広告収入に依存する無料サービスのビジネス・モデルでは同社は他社に先行しており今までに1,000以上の広告主を獲得しました。

フールーはメディア企業各社のジョイント・ベンチャーとして発足した非公開企業で株主構成はNBCユニバーサル、ニュースコープ、ウォルト・ディズニー、プロビデント・エクイティ・パートナーズの各社です。

これらのメディア企業から優良なコンテンツの供給を受けたためフールーが毎日獲得する有料購読者数は去年の12月より2倍のペースに加速しているそうです。


米国の映画会社やTV局は未だビデオ・ストリーミングにコンテンツを提供する事に関しては半信半疑の態度を示しています。これはコンテンツを出し過ぎると価格破壊や従来のビジネス・モデルの破壊につながるのではないかという懸念があるからです。

さて、150万人という有料購読者数は業界のリーダー、ネットフリックス(ティッカー:NFLX)の2,380万人に比べると未だ僅かです。ネットフリックスは去年の夏、実質的な値上げを発表した際に100万人の有料購読者を失いました。

ネットフリックスの視聴者の50%はX-boxなどのゲームコンソルを使って視聴しているそうです。

コムスコアの調べではアメリカ人は1カ月に平均して20時間のオンライン・ビデオを視聴します。そのうち広告が挿入されている時間は1.4%に過ぎません。通常のケーブルTVの場合、番組に占める広告の時間は16~30%にもなるそうです。現在、ウェブ上で視聴できるビデオのうち広告が挿入されているクリップは全体の17%に過ぎないそうです。

一方、ニールセンは最近のレポートでアメリカ人の2.9億人が従来のTVを観ており、1.45億人がネットを通じてビデオを視聴するという調査結果を発表しています。ニールセンの調べでは典型的アメリカ人は従来のTVを1週間に33時間(=1日約5時間)観るのに対してオンライン・ビデオは1週間に4時間しか観ません。(オンライン・ビデオの視聴時間に関してはコムスコアとニールセンで若干の食い違いが見られます。)