経済諮問委員会のアラン・クルーガー委員長が米国における貧富の差の拡大に関して先週Center for American Progressでスピーチを行いました。

そのスピーチはここで視聴できます。

クルーガーのスピーチの中でもとりわけポイントになる部分を抜粋すると、まず1979年から2010年にかけて米国で最も裕福な上位20%の収入の上昇率は年率+1.2%であり、他のどの所得階層よりも高かったです。
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その結果、所得上位1%の人々が米国全体の所得の18%を占めるに至りました。
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このような裕福層への富の集中は1920年代以来の事です。

さらにクルーガーが「グレート・ギャツビー・カーブ」と呼んでいるグラフを見ると赤で示したアメリカがどんどん格差の拡大と社会階層の固定化の傾向を強めていることがわかります。
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このグラフの横軸はジニ計数で右に行けばいくほど不平等な社会を表しています。一方縦軸は親と子の世代間での収入の伸縮性を示しています。この数字が親の数字(1)に近付くほど親の裕福さが子供の収入の可能性を決めてしまうことを意味し、ソーシャル・モビリティ(社会で上にあがってゆけること)が無い社会を意味します。