ウォールストリート・ジャーナルによるとフランスの原子力大手、アレバで去年の6月までCEOを務めたアンヌ・ロベルジョンが退職金の支払いを巡って現アレバ経営陣と衝突しており、会社側が探偵を雇って彼女の行動を監視していることに抗議しているそうです。

彼女は1月16日に2時間に渡る記者会見をし、会社側を非難しました。

会見の中で最も焦点になったのは2007年のアレバによるウラミン買収が適切であったかどうかです。ウラミンはアフリカのナミビアなどにウラン鉱山を保有しています。

ウォールストリート・ジャーナルによるとウラミンはアレバから買収される1年前はロンドンのAIM市場(=小型で投機的な新興企業の上場市場)で5億ドル程度の時価総額で取引されていましたが、アレバはこれを25億ドルで買収しました。


その後、ウラミンの確認埋蔵量が当初予想(46,2ktU)を大幅に下回っている(26,0ktU)事が判明し、25億ドルの買収代金に対して19億ドルを評価損計上しています。

アンヌ・ロベルジョン元CEOは「ウラミンを買収した当時は世界的なインフレでウランの市況も高騰しており、ウラミンの事業価値もそれを反映して高く評価されていた」と主張しています。

アレバの現経営陣はアンヌ・ロベルジョン元CEOの退職金190万ドルの支払いをストップしており、アンヌ・ロベルジョン元CEOはこれを不当だとして訴訟を起こしています。

なおアレバは2006年以来、営業キャッシュフローがネガティブになっており、事業計画の見直しを進めるほか資産売却の計画も練り中です。