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これは下院が提出したSOPA法案に抗議することが目的です。

そこでSOPAとは何かを説明します。

SOPAとはStop Online Piracy Act(オンライン海賊行為阻止法案)の頭文字を取ったアクロニム(略称)で、正式には去年10月26日に提出された下院法案第3,261号を指します。この法案を起草したのはテキサス州の共和党議員、ラマール・スミスです。同法案には12名の議員がスポンサーとして連名しています。

この法案は主に米国国外(中国など)でネットを通じて著作権の侵害があった場合、アメリカの法律を適用して違反者を取り締まれるようにしようという法案です。知的所有権の侵害だけでなく模造品の取り締まりにも適用することが出来ます。


(なおこの下院案に対して上院ではPIPA(Pro-IP Act)という同様の法案が2008年に起草された経緯があります。)

SOPAでは海外の違反者に対して米国法務省が裁判所命令を出すことが出来ます。さらに司法長官がグーグルなどのサーチ・エンジンの会社に対してリンクの表示をやめるよう指示することが出来ます。

司法長官がサーチ・エンジン会社に違反者のアクセスをブロックするよう指示する際、違反者のIPアドレスを分析するためにディープ・パケット・インスペクション(DPI)と呼ばれる、ユーザーのネット上での活動の検閲作業を伴わなければいけないという技術的問題が生じます。

DPIを行うとユーザーがネット上で何をしているかが全てバレてしまうので、これはプライバシーの侵害につながり、さらに言論の自由すら脅かしかねないという懸念が出されています。

もちろんSOPAには賛成する企業や団体もあります。具体的には音楽業界や映画会社などです。

ウォールストリート・ジャーナルは最も議論を巻き起こしている点として下院の法案の中に違反者の「ブラックリスト」を作成することが出来る点を挙げています。

WSJはグーグル、フェイスブック、ヤフー、ツイッターなどの各企業はこの法案に反対の態度を表明しているとしています。

著名ベンチャー・キャピタリストでブロガーのフレッド・ウィルソンもSOPAに反対する態度を表明しており自身のブログで皆もこの法案に反対するよう呼びかけています。