ウォールストリート・ジャーナルの「ハード・オン・ザ・ストリート」コラムニスト、ロルフ・ウインクラーがデイリー・ディール・サイト(日替わりセールないしはグループ購入サイトの総称)、リビング・ソーシャルの業績が酷いと指摘しています。

リビング・ソーシャルの経営内容が昨日明らかになった理由は同社の親会社で31%株主であるアマゾン・ドットコム(ティッカー:AMZN)が昨日、10-K(年次会計報告書)を米国証券取引委員会に提出し、その中で関連会社のディスクロージャーを行ったことによります。

それによるとリビング・ソーシャルの2011年の通年の売上高は僅か2.45億ドルだったそうです。これはデイリー・ディール・サイトの最大手、グルーポン(ティッカー:GRPN)の2011年の最初の9か月の売上高が11億ドルだったのと比較するとかなり規模の面で見落とりします。

さらにリビング・ソーシャルはキャンペーンを実施しようとする事業主に対してグルーポンより有利な条件を提示しています。グルーポンが事業主売上高の41%相当をグルーポンへの手数料としてキープしているのに対してリビング・ソーシャルの取り分は33%だけです。



リビング・ソーシャルの営業利益は赤字の4億ドルでした。つまり単純計算すると1ドルの売上を計上するために1ドル63セントの赤字を蒙っているわけです。

ウォールストリート・ジャーナルのロルフ・ウインクラーはWSJの中でもとりわけ辛口の記者ですが、「リビング・ソーシャルに比べるとグルーポンが良く見えてくる」と言っています。

リビング・ソーシャルが最後に資金調達したときのバリュエーションはPSRで18倍でしたがグルーポンの現在のPSRは9倍です。

ところで僕はある時点でグルーポン株を仕込みたいと考えています。なぜならあと数年もすれば現在乱立しているデイリー・ディール・サイトは殆ど全滅し、グルーポンだけが生き残ると思うからです。
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グルーポンは世間や投資家からは嫌われている企業ですが、ローカル広告市場で過去100年で初めて「効き目のある広告」のモデルを編み出したという点で、藁にもすがるような思いでなんとか商売を続けている地元商店街のオーナーにとっては無視できない販促チャンネルとなっています。

顧客の問題解決の糸口を提案しているという意味では、「誰もクリックしないFacebookの広告などよりグルーポンの方が遥かに手応えがある」と僕の地元の商店街のオーナーは口を揃えて言います。

なおグルーポンのIPO後初の決算発表は2月8日です。