国際通貨基金(IMF)は最新の年次協議(アーティクル・フォー)報告書の中でフィリピンをべた褒めしています。

IMFが同国を高く評価した理由は:

1.リーマンショック後の一時的な緩和政策をいちはやく切り上げている事
2.財政規律の厳格化を目指している事
3.対外債務の圧縮を進めている事
4.徴税基盤の拡充に着手した事


などによります。

フィリピンの足取りは他のアジア諸国とはかなりリズムが違います。

他のアジア新興国はシンガポールや台湾のようにいちはやく経済がテイクオフした国、中国のようにいま伸び盛りの国、バングラデシュのようにこれからが期待できる国などに分類できます。

ところがフィリピンの場合は昔、栄華を誇っていたけれど、今は落ちぶれてしまったという逆のパターンなのです。

首都マニラは第二次世界大戦前後は「東洋の真珠」と呼ばれ、東南アジアで最も発展した都市でした。しかし長年の経済的低迷でマニラには昔の輝きがありません。


フィリピン人の快活で呑気な性格は製造業の拠点としては「どうもノリが違う」と敬遠される原因になりました。

既得権益を持つ者が得をする、旧態依然とした制度が成長を阻んできた面もあります。

アキノ暗殺事件以降、「治安の悪い国」というイメージが定着したことも外国からの直接投資が不振だった一因です。

しかしちょうどインドがITアウトソーシングに自分の得意技を見出したように、フィリピンも最近になってようやくBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング→コールセンター業務など)に競争優位を見出しています。

フィリピンに投資する代表的な投資対象としてはアイシェアーズMSCIフィリピンETF(ティッカー:EPHE)があります。

比較的出来高が薄いETFなので注文を出す際は必ず指値を用いるべきだと思います。
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