フェンダーがIPO申請書類を提出しました。

同社は1946年にレオ・フェンダーによって創業されました。有名なテレキャスターならびにストラトキャスターはいずれも1950年代に発表されたモデルです。

同社の製品はジミー・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、バディー・ホリーなど無数の有名ミュージシャンから愛用されてきました。

フェンダー社は1965年に三大ネットワークのひとつ、CBSに身売りしました。そしてその20年後、CBSはフェンダーをビル・シュルツを中心とするプライベート・エクイティのグループに売却しました。

現在のオーナーはボストンとサンフランシスコで運用業務を展開するウエストン・プレシディオというプライベート・エクイティ会社です。ウエストン・プレシディオはフェンダーの42.92%株主です。


二番目に大きな株主は日本の山野楽器で14.28%を所有、三番目の大株主は同じく日本の楽器卸問屋、神田商会で12.85%を持っています。

つまりこの3社で70%の株式を支配しているわけです。

ウエストン・プレシディオは所謂、「グロース・キャピタル」と呼ばれるマーケット・ニッチにおいて活躍しているファンドで、既にある程度の事業規模を維持している中堅会社が次のステップに進みたいと考えたとき、それを資本政策の面から支援することを目指したプライベート・エクイティ・ファームです。同社は過去にジェットブルー、AMC、ジョニージョンズなどへの投資実績があります。

ウエストン・プレシディオは元モンゴメリー証券のマイケル・ラザラスとセキュリティー・パシフィック銀行のマイケル・クローニンが1991年に創業したPEファンドで、僕もその初回のプレースメントに協力したのでたいへん懐かしい名前です。

フェンダーの売上高は去年の実績で約7億ドルでした。同社の売上のうち47%は海外です。グロスマージンは31.1%です。純利益は1万9千ドルでした。

現在、同社は約2.4億ドルの長期負債を抱えておりIPOで得られたキャッシュの一部はその負債の返済に回されます。

今回のIPOの主幹事はJPモルガンでティッカーはFNDRになる予定です。