今日午後3時頃、JPモルガン(ティッカー:JPM)が「ストレステストに合格したので増配するとともに自社株の買い戻しをする」と発表しました。

これを受けて銀行セクターにちょっとしたパニック買いが巻き起こり、FRBは慌ててストレステストの結果発表を2日繰り上げ、本日引け後、4時半(日本時間14日朝5時半)に公表するとコメントしました。

JPモルガンはこれまでの1株当り25¢の配当を5¢引き上げ、30¢とします。さらにこれまでの自社株買い戻しプランの残存額60.5億ドルを150億ドルに増額すると発表しました。このうち120億ドルは2012年中に実施され、残りの30億ドルは2013年に実施されます。

今回のリークはFRBを怒らせたに違いありません。


しかしJPモルガンの立場からすればこれまでFRBから「景気が悪くなったときに備えて自己資本を温存するように」と厳しく指導されてきたことに対して(ウチの銀行は他の銀行とは違って健全なのだから、箸の上げ下ろしまで指導される筋合いは無い)と面白くなかったわけです。

その鬱積した不満が今回の「故意のリーク」に発展したのかも知れません。

いずれにせよ米国の大手銀行がストレステストに合格すればJPモルガンと同様の増配を発表するところが続出するのではないか?という市場参加者の咄嗟の判断で大手銀行株は大引けにかけて軒並み高となったわけです。


【追記】
FRBがストレステストの結果を公表しました。
19の金融機関のうち15は最悪シナリオでもOKというお墨付きが出ました。
いろいろなシナリオ下でのシュミレーションとなっているため「どこがダメだったか」は一概には言えませんが大手の中ではシティ(C)とモルガン・スタンレー(MS)が最悪シナリオ下での中核的自己資本がいずれも5%台とチョッと心もとないことが判明しました。

モルガン・スタンレーは証券会社なので比較的ストレステストの結果は重要ではないと思います。

しかしシティはJPモルガンとの体力の差がハッキリ出たので増配期待はヌカ喜びに終わりそうです。(アフター・マーケットでのシティ株は-3%です。)