去年の年末に僕が書いた「2012年の世界市場の見通し」が既に外れてきています

当初のシナリオのどの部分が狂ってきているかというと世界中の中央銀行が揃って緩和に向かうという部分です。

具体的に中国人民銀行が世界的な緩和の気運に乗り遅れているし、米国連邦準備制度理事会もここへきてもう一段の緩和的政策の繰り出しを見合わせている観があります。

マネーが思ったよりタイトだからこそ金価格が調整しているわけで、中国経済の鈍化が鮮明になるとデフレ圧力が強まることは目に見えています。

日本は1)もともと中国と緊密な貿易関係にある、2)株価指標に占めるシクリカル・セクターの比重が高いという2つの理由で最も悪影響を受ける国だと思います。

そういう危機感は株式の投資家にはありません。


以前にも書きましたが僕は今は相場を降りています。

世界経済は出直り途上にあることは間違いないけれど、回復がそれほど地に足のついた、しっかりしたものであるとは思っていません。

いや、アメリカの場合、税の優遇策や社会福祉予算、メディケイド予算、失業保険の延長などが全て年末までに終了ないし再延長の審議に入らなくてはいけないのでいままでの「見せかけの回復」を支えてきた支柱がどんどん外れるわけです。

欧州の場合もLTROは時間を買っただけ。根本的な解決ではありません。

いまスペインの住宅価格の落勢に拍車がかかってきている折、再び欧州財政危機がホットな話題になることは時間の問題です。