中国国家統計局は1・2月の工業利益が前年同期比-5.2%だったと発表しました。損益分岐点が高い鉄鋼業などの減益が響いています。

僕は今年の中国企業のEPS成長率は+10%程度だと見込んできました。
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1・2月の工業利益が悪かったことで既にこのシナリオは下方修正を余儀なくされそうです。もちろん工業利益は他のセクターより業績の振幅が激しいので中国の企業収益全体が同程度の下方修正を余儀なくされるということでは無いと思います。


今日はこの材料で上海総合指数は-2.65%でした。
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今年の高値からの調整幅は7%を超えています。

欧米の機関投資家の間ではよく次のような会話が交わされます。

「インドはマクロ経済指標はボロボロだけど個別企業では内容の良い企業が多い。中国はマクロ経済指標はピカピカだけど個別企業では買えるものが少ない。」

果たしてそのように総括して良いものかどうか僕にはわかりませんが、投資家の先入観をよく表していると思います。

それから一般論で言えば中国企業のキャッシュフロー成長には物足りないものがあるし、収益力も年々劣化している気がします。言い換えればボトムラインを無視して売上成長率だけを追求した、1980年代の日本企業のような様相を呈してきているということ。