スペインが2012年度予算を提出しました。

今回の予算では240億ドルの新たな支出削減が盛り込まれています。これは金額ベースでは単年度の削減としては過去最大です。

これにより財政赤字は去年のGDPの8.5%から今年はGDPの5.3%に圧縮される計算になります。

予算提出が遅れた理由は:

1.去年の総選挙が11月に実施され、新しく与党となった国民党(PP)が組閣したのは12月末だったということ
2.アンダルシア地方での選挙が終わった後で不人気な本年度予算のお披露目をしたいという意図が働いた事


によります。そのアンダルシア地方では早くも新しい政権党となった国民党が単独過半数を得ることが出来ずマリアーノ・ラホイ政権にとって苦しい船出となりました。

今日発表されたスペインの小売指数は-3.4%(インフレ調整後、カレンダー調整前)でした。なおカレンダー調整後の数字は-6.4%でした。

下の小売指数のグラフからもわかる通り、スペインは現在、とても不景気になっています。
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その理由は緊縮財政に加えて失業率が高止まりしていること、不動産価格が最近になって落勢を強めている事によります。

このようなファンダメンタルズの悪さを背景にスペインの5年債の金利は最近じりじり上昇し始めています。(イタリアの5年債金利も同じく上昇し始めています。)
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