メキシコで7月に大統領選挙があります。

現在、リードしているのはPRI(Institutional Revolutionary Party)から立候補している元メキシコ州知事のエンリケ・ペネペニャ・ニエト(Enrique Pena Nieto)候補です。

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(出典:ウィキペディア)

同氏は甘いルックスとセレブの奥さんをもらっている事で有名です。テレビにも頻繁に出演しています。

ペネペニャ候補を追撃しているのは現在の与党、PAN(National Action Party)から立候補しているホセフィナ・ヴァスケス・モタ(Josefina Vazquez Mota)候補です。

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(出典:ウィキペディア)

PANはヴィンセンテ・フォックス元大統領、フェリペ・カルデロン現大統領と2回続けて大統領を出しています。

それ以前はPRIが70年間、メキシコの政治を支配してきました。

三番目につけているのはPRD(Party of the Democratic Revolution)から立候補しているアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Andres manuel Lopez Obrador)候補です。

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(出典:ウィキペディア)

メキシコの大統領の任期は6年で再選は出来ません。このため最初の3年に大胆な政策が打ち出され、残りの3年はお茶を濁すということが通例になっています。

今回はかなりの接戦が予想されています。

選挙の争点としては麻薬取引を巡るバイオレンスをどう抑えるかという問題があります。それに加えて最近生産性が落ちてきている国営石油会社ペメックスが外国の技術支援を仰ぐため、憲法を改正する必要があることが新大統領の課題でしょう。

メキシコの財政事情は一見すると健全に見えます。しかしこれはペメックスから上がって来る収入に依存している部分が極めて大きいです。(そのへんの事情は別のところに書いておきました。)そのペメックスは主力のオフショア油田、カンタレルがピークを過ぎていることから年々減産の憂き目にあっています。

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(出典:ペメックス)

この際、ペメックスを民営化して外国の技術や資本を招き入れてはどうか?ということが議論されています。 ペメックスは原油生産高ではBPやエクソン・モービルに伍する巨大会社です。従って上場のあかつきには時価総額で少なくとも1,000億ドル程度の評価がつくことになると思います。その1割の株式を売りに出すだけでもFacebookのIPOと同じ調達金額になるわけで、世界の投資銀行が放置しておくわけはありません。

もちろん、先ず憲法改正をしなければいけないので実際にディールが動き出すのは少なくとも数年先の話だと思いますがこれまで余り顧みられることの無かったメキシコの株式市場が再び話題に上る可能性があるわけです。

なおメキシコに投資するにはアイシェアーズMSCIメキシコETF(ティッカー:EWW)というのがあります。