日本では橋下市長の事が盛んにメディアで報道されていますが、海外ではどうなのでしょうか?

実は海外での報道は寂しいほど少ないです。

一応BBCやウォールストリート・ジャーナルが申し訳程度に記事にしていますがこれらはいずれも日本人の記者によるリポートで外人の目から見た印象ではありません。

海外メディアの「橋下スルー」の風潮の中で唯一いま日本の地方が熱いことをきちんと伝えているのがストラトフォア(Stratfor)です。

同社は米国テキサス州オースチンに本社を置く地政学分析コンサルタント兼メディア企業です。彼らの顧客の多くはグローバル・マクロのヘッジファンドです。


そのストラトフォアは「日本に於ける地方主義の勃興(The Rise of Regionalism in Japan)」というレポートの中で「日本の政治システムはひょっとするとラジカルに変化するかもしれない」と指摘しています。

同記事は最近、愛知県や名古屋市で地元に根ざした政治運動が成果を挙げていることを指摘した上で「大阪維新の会」が勢いに乗っていることを紹介しています。地方での勢いを背景に国政に乗り出してゆく野心を持っていることも説明しています。

しかしストラトフォアはそうした地方における支持が国政のレベルでの成功につながるかどうかは不確実であるとしています。

さらに政治改革のアジェンダをきちんと実行に移せるかどうかについても悲観的なトーンです。

その理由として頑なに変化を拒む中央の官僚制度が立ちはだかっているからだとしています。

よくわかってるな、こいつら。


【追記】なおストラトフォアは定期購読しなければ記事は読めないのでリンクは貼りません。