オランダはユーロ加盟国で長期ソブリン格付け最上級であるAAA(トリプル・エー)を維持している数少ない国のひとつです。

しかしそのAAA格が脅かされる状況になっています。

まず財政赤字削減を盛り込んだ緊縮予算が議会で頓挫しました。

次に連立政権を形成している野党、自由党(PVV)がもう連立政権に付き合わされるのは御免だとして離反しました。

このためルッテ首相は過半数を失い、予算を成立させるためには総選挙をしなければいけない公算が高まりました。ルッテ内閣は総辞職すると思われます。

もともと2015年まで総選挙は無い予定でしたが、上記の新展開で今年9月頃に総選挙となる可能性が強まりました。

オランダはユーロ圏の中ではドイツと並び失業率が低いです。
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国内産業基盤はしっかりしており、競争力のある企業も多いです。

しかし今年のGDP成長率はマイナスになることが予想されています。
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その主因は国内消費が弱いことと政府支出の削減が需要に悪影響を及ぼしているからです。

オランダは国土こそ小さいですがGDP規模ではEUで5番目に大きいです。
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政府の債務額は残高ベースではギリシャとほぼ同じです。
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政府の借金が経済の規模に比べて小さいのは負債比率が低いからです。
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財政収支は赤字です。
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国の借金の利払い負担は他のEU各国より少ないです。このためそれを除いた基礎的財政収支では-2.4%と順位が低くなります。
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