AVCのフレッド・ウィルソンがWhere’s My Billion Dollar Check, I Wonder(俺の800億円はどこだ!)というエントリーを書いています。

フェイスブックが近くIPOすると、メディアや投資コミュニティは、この話題で、暫くの間、大騒ぎするでしょう。

そこでウイルソンは次のように書いています:


ブロックバスター・ディールが起こると、多くの人が興奮する。メディアはそのことについて書き立てるし、次の機会を求めてお金はスタートアップ企業に殺到する。会社を辞めて起業する奴、学校を辞めて起業する奴が出てくる。これはゴールド・ラッシュだ。

このような熱狂の一方で、別の反応もある。(なぜ他の奴が成功しているのに、自分はだめなのだろう?)という気持ちである。

(なぜ自分じゃないのだ!)

これは我々が抱く気持ちを良く代弁している。

起業は多大の困難を伴う。起業家の犠牲は極めて大きい。起業はストレスに満ちた行為であり、成功者より失敗者の方が多い。

何ヶ月も、何年も努力したのに、金鉱脈にぶち当たらなかった者にとって、他の奴が成功を勝ち取ることを目の当たりにするのは辛い。まるで腹にパンチを受けたように痛い。

そういう惨めさを噛みしめている読者に「いずれキミの番が来るさ」と言えればどんなにいいだろう。しかし現実にはキミの順番は来ない。起業のゲームは残酷なのだ。

40年前にベンチャー・キャピタル産業というものが生まれて以来、これまでに10億ドルを超えるようなIPOが成就できた回数は僅か数十回に過ぎない。だから何百もそういう会社が過去に生まれたということではないのだ。

あなたが若し10億ドルのIPOを目指しているのなら、それは宝くじを買うのと同じくらいの確率に賭けていることに他ならない。



だから若しお金儲けがしたいがために起業するのなら、イライラの連続だろう。

起業をするのなら、お金以上の見返りをそこに見出さなければ救われない。それは例えば会社を始めるという行為自体が大好きだとか、新しい製品やサービスを世に問うことに対する情熱などだ。その場合でもそれらの行為に成功するのはあなたではなく、誰か他の人間である確率の方が遥かに高い。そしてそれはクソ面白くも無いことだ。



フレッドのブログポストにはいろいろな反響が寄せられています。

自分独自の進路を描くことは、一番困難だ。だから大半の人はそれを敢えてしようとはしないし、それがどんなに大変なことかに関する理解もない。 シャナC



インスタグラムのような成功例が出ると、それを見て、自分もああでなければいけないと考える起業家が多く出て来る。 ジェリーC



この教訓は別に起業だけでなく人生の他の事にも当てはまる。若しお金の為だけに働いているのならば、労働の結果は常に最適値以下にしかならないだろう。 アーロンK



同様のことはスタートアップ起業がベンチャー・キャピタルから資金調達したというニュースが出た時にも当てはまる。「アイビーリーグを出た若造がモバイル・アプリのスタートアップを始めてVCから2.5億円投資を受けた」などというニュースを見るごとに、爪に火をともすように倹約しながら生きながらえている起業家の心は少し死ぬのだ。 ルークC