ウォールストリート・ジャーナルにフェイスブックを含む媒体の広告スペースを購入する際に必要となる予算に関する面白い記事がありました。

そこではフェイスブックに広告を出すのと、テレビなど他のメディアに広告を出す場合の費用比較がなされています。

いまフェイスブックに「スポンサード・ストーリー」という広告を出すと、その記事が1,000回表示(impressions)されるごとに広告主はフェイスブックに8ドル支払います。

すると仮に百万ドルの広告予算とした場合、1.25億インプレッションを買うことが出来るわけです。

同じ百万ドルを使って他のメディアでキャンペーンを展開した場合、何ができるのでしょうか?

ウォールストリート・ジャーナルは、これが若しテレビ番組、『アメリカン・アイドル』でCMを流すのであれば、30秒の広告の2回分に相当するとしています。

若し新聞、『ニューヨーク・タイムズ』上に広告を出すのであれば、フルカラーの全面広告で10ページ分のスペースを買う事が出来ます

若し雑誌、『ピープル』上に広告を出すのであれば、フルカラーの全面広告で6.5ページ分のスペースを買うことが出来ます

若しヤフーのホームページに大きな広告を出すのであれば、2日間分に相当します

テレビのスポット広告や新聞広告の場合、それがどんな宣伝効果をもたらすかは広告主としては過去の経験である程度、イメージすることが出来ます。

しかしフェイスブックに広告を出稿する場合、それがどれだけ有効であるかは、未だ広告媒体としての歴史が限られているので評価が定まっていません。



今のところ、広告主が異議を唱えずフェイスブックへの出稿にOKを出す理由は「とりあえず試してみないと、わからない」という気持ちがあるからです。

しかし今後1~2年もすれば、「なーんだ、ちっとも効果ないな」とか「こりゃ凄いな」とか、いろいろな反応が広告主の側から出てきて、広告媒体としてのフェイスブックの評価が定まってゆくと予想されます。

グーグルやヤフーの場合、広告主はクリックやクッキーを通じて直接、ユーザーのその後の行動をトラッキング出来ます。つまり広告の費用対効果の把握は透明かつ直接的なのです。

しかしフェイスブックはサードパーティーの広告効果調査を許可していないし、広告にクッキーを埋め込むことは許可していない場合が多いです。

もちろん、直ぐに購買行動につながる広告だけが有効な広告であるとは限りません。ブランド・イメージの構築などの場合、砂漠に水をやるような、一見無駄な広告費用を長く費やする必要もあるでしょう。

だからフェイスブックでの費用対効果の把握が透明かつ直接的でないからといって、その提供する「場」がグーグルより劣っていると一言で片づけることは出来ません。