4月の非農業部門雇用者数は市場予想の+16万人に対して+11.5万人で入ってきました。
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株式市場はこの悪い数字に対して余り大きな反応を示していません。
その一つの理由は先日ADP雇用統計が発表された後、市場参加者の予想が下がったからだと思います。因みにADP雇用統計は予想の+17万人に対して+11.9万人でした。

市場が余り慌てていないもうひとつの理由は過去の非農業部門雇用者数の数字が上方修正されたからだと思います。(5月改訂の部分を見て下さい)
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失業率は8.1%に下がりました。
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これは一見すると良いように思われますが、求職者が減ったことが改善の主な理由です。従って決して「中身のある」改善ではなかったということ。

大統領選挙に絡めて、「失業率の8%割れがマジック・ナンバーだ」と考える人が居ます。しかしそもそも求職を諦めてしまった人の増加が失業率の改善の本当の理由なのであれば、「失業率8%以下達成!」という宣言も空虚に響くことが予想されます。

最後に株式市場へのネガティブ・インパクトが限定的である理由としてQE3期待ということがあると思います。ただ今日の数字を見る限りではすぐにQE3を発動しなければいけないほどの悪さでもない気がします。