5月3日にニューヨークのヘッジ・ファンド、サード・ポイントのダニエル・ローブがヤフーの取締役会に公開質問状を送りました。

サード・ポイントはターゲット企業の株式を市場で買い集め、役員を送り込む、アクティビスト型ファンドです。

そのレターの中でサード・ポイントはヤフーのスコット・トンプソンCEOが学歴を詐称しているのではないか?という指摘をしました。

それによるとヤフーは米国証券取引委員会への提出書類の中で「トンプソン氏は会計学とコンピュータ・サイエンスの学位を取得した」と報告していますが、サード・ポイントが彼の経歴を確認するためグーグル検索したところ、トンプソンCEOが卒業したストーンヒル・カレッジでは会計学の学位だけしか取得していなかったのです。



これはおかしいと思い、ストーンヒル・カレッジに問い合わせたところ、大学からは会計学だけしか修めていないという返事がきました。

どうやら学歴詐称は2008年にトンプソン氏がまだペイパルに勤めていたときから行われていたようです。

ヤフーが新しいCEO探しをしていたとき、トンプソン氏は自らヤフーにコンタクトして、自分をCEOにするよう働きかけたそうです。

ヤフーの取締役会がちゃんとトンプソン氏の身元調査をしなかったのは痛いチョンボだと思います。

なぜこんな基本動作をヤフーの取締役会は忘れてしまったのでしょうか?

それはひとつにはこのところサード・ポイントがヤフーの取締役会に自分の息のかかった取締役候補を四人送り込むぞという提案をしており、ヤフーの取締役会が焦っていたからなのかも知れません。

ヤフーはいわば蛇に睨まれた蛙。取締役会に対してはちょっと気の毒にも思うけど、基本的なチェックを怠った点は弁解の余地ありません。