中国の4月の輸入は前年比+0.3%の1,448億ドルでした。因みに3月は1,603億ドルですから前月比でマイナスを記録しました。
一方、4月の輸出は前年比+4.9%の1,633億ドルでした。こちらも3月の1,656億ドルより減っています。
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因みに3月の輸入、輸出はそれぞれ前年比+5.3%、+8.9%でした。
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例年、中国の貿易統計は春節の関係で春先はブレやすいです。
そこで、この際、1・2月の急減、ならびに急反発を無視して、中期的な趨勢を見ると、輸出も輸入もペースの鈍化が顕著です。
これは欧州債務危機が影響を及ぼしているものと考えられます。さらに言えば、中国の輸出マシーンの規模が、マーケットのサイズよりも大きくなってしまい、飽和状態に達した観があります。

中国は成長のエンジンをこれまでの加工輸出型から内需型へシフトしている最中です。上に見る通り、貿易のエンジンはエンスト気味です。

その一方で内需へのシフトは政策にデリケートさを欠いている気がします。それはつまりとっくの昔に金融緩和して需要を刺激すべきところなのに、わざと冷たい、産業界を突き放したような政策を継続しているということです。

これは不動産バブルの抑制のために行われていることで、政治的な動機付けからやられていることです。

しかし、外需は中国政府のコントロールできない要因なので、余りこの局面で内需にも冷たくすると、ソフトランディングを演出する筈が、ハードランディングに追い込むというリスクもあると思います。