ここ二日ほど、「バンキング・ユニオン(a banking union)」という言葉が欧州の証券関係者の間で使われています。

その主唱者は欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁です。

直訳すれば「銀行が一緒になる事」ですが、ドラギの言うバンキング・ユニオンとは銀行の監督やその危機管理に関して、汎ヨーロッパ的な組織がこれに当たった方が良いだろうという意味です。

ドラギの銀行監督一本化構想は、三つの柱から成っています:

1.銀行が破綻した際、EUとして救済基金を設ける事
2.預金保証もEU全体として基金を運営する事
3.EUとして銀行の監督・指導を行う機関を設ける事


基金については新しく納税者などからお金を集めるのではなく、すでに個々の国が運営している預金保証基金などのスキームを統合し、一本化して運営すれば良いという考えです。

デクシアやバンキアの例では、その国の監督当局が問題の大きさを甘く見積もり、後で何度も救済コストを上方修正することを余儀なくされました。それは結果としてトータルで見た救済コストを増やしてしまうリスクがあるというわけです。