中国人民銀行が6月7日夜、利下げを発表しました。市場参加者が諦めかけていただけに、今回のニュースは一定のインパクトを持つと思います。

1年物貸出金利は6.56%から6.31%に引き下げられました。
1年物預金金利は3.50%から3.25%へ引き下げられました。

人民銀行は金利自由化の一環としてベンチマーク金利の弾力的な適用を許しています。

このため、実際に銀行が貸出する場合の最低貸出金利はこれまでの5.90%から5.05%に下がりました。

また実際に銀行が預金を獲得する際、支払える最大預金金利はこれまでの3.50%から3.58%になりました。

なお、今回の利下げは経済のつんのめりを未然に防ぐタイミングを失していることから、これ一回きりで中国経済が立ち直る可能性は低いと思います。

その意味では数次に渡る追加的な利下げが必要でしょう。

実体経済が立ち直るのは先でも、こと株式市場に関する限り、これまで悲観的なシナリオを強く織り込んでいたので、リリーフ・ラリー(=ほっと一安心する買い)が見込まれます。

もちろん香港ハンセン指数、上海総合指数を買えば良いわけですが、ペトロチャイナやチャイナ・モバイルのような大型株でも良いと思います。
1
2


さらにオーストラリアやブラジルなど、普段、中国との連想で買われる、資源国の株式市場も良いと思います。オーストラリアのBHPビリトン(BHP)、ブラジルのバーレ(VALE)、カナダのアイヴァンホー・マインズ(IVN)などは投資家の食指が動きやすいと思われます。
3
4
5

短期的には上記の銘柄は「買い」で良いと思いますが、中国から出て来る経済指標が短期間にターン・アラウンドし、改善基調に入るとは思えません。その意味では早目の利確を心掛けるべきでしょう。