フランス国民議会の総選挙が明日、6月10日(第1回投票)と来週の日曜日、6月17日(第2回投票)の二日間にわたって実施されます。

フランス国民議会は米国でいう下院に相当しますが、元老院(上院)は単なる諮問機関に近いので、実際には国民議会が極めて重要です。

現在の勢力図は下のようになっています。
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国民運動連合グループ(UMP)が305議席(53%)を占めています。

国民議会の総議席数は577です。

先の大統領選挙でサルコジ前大統領を破ったオランド大統領は左派の中核政党である社会党の出身です。左派は現在、195議席を占めています。


世論調査では今回の選挙で左派がUMPより勢力を伸ばすと見られています。過半数を占めるためには289議席を獲得する必要があります。

若し左派が全議席の5分の3に相当する346議席をコントロールすれば、UMPに妨害されることなく憲法を改正することが出来ます。

今後、オランド大統領とドイツのメルケル首相が一致協力してギリシャやスペインを支援する過程で、若しフランス社会党が346議席を占める事ができれば財政統合などのイニシアチブでオランド大統領が非常に動きやすくなります。

その反面、左派の優位が小さければ、身動きがとりにくくなることが予想されます。