欧州連合(EU)が7月に発足する新しい財政支援基金、欧州安定メカニズム(ESM)を通じて最大1,000億ユーロ(約10兆円)の支援を行うことを決めました。

なお1,000億ユーロというのは最悪のケースを想定した金額であり、それより少なくて済むという見方もあります。支援は必要に応じて随時行われる予定です。

今回の支援の特徴は欧州連合が困っている国にお金を貸すのではなく、問題を抱えている金融機関に対して直接支援するという点です。

それはスペイン政府が救済の主体にならなくて良いことを意味し、スペインの国庫に対するプレッシャーは大幅に緩和します。

いまスペインの国家負債のGDPに占める比率は約68%であり、欧州各国の中でも負債比率は低いです。ドイツよりも負債比率が低い点に注目して下さい。
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最近までスペイン国債が売られてきた理由は、不動産バブルがはじけたことでスペインの銀行がどんどん損を出し、その補てんのために政府が際限なく付き合わされるという懸念を投資家が抱いていたからです。

スペイン株は欧州の主要株価指数の中でも最もこっぴどく売り叩かれてきた指数のうちのひとつです。
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その分、デッドキャット・バウンスも大きいと思います。