6月14日ニューヨーク時間のザラバでギリシャ国立銀行(National Bank of Greece、ティッカー:NBG)の株価が+30%と暴騰しています。
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その理由は、日曜日に行われるギリシャ再選挙で穏健派の新民主主義党(ND)が勝利するのではないかという観測が出ているからです。

ただ喜ぶのは未だ早いと思います。

先ず「暴騰」と言っても、2月の高値($4)から同行株は3分の1の水準に売り叩かれていたわけで、今回のラリーはショート・カバーに過ぎないと考えられます。

因みに2008年には同行株は$66でした。


現在の株価水準は依然として破綻を織り込んだ水準です。

ギリシャでは市民による預金の引き出しが続いており、日曜日の選挙の結果によってはパニック的な取り付け騒ぎが起こるリスクも存在します。

ギリシャ国立銀行の2012年第1四半期の決算では国内の資産の悪化が著しく、引当金の激増が利益を吹き飛ばしていました。

国内のリテール・バンキングの支払い遅延率は18.4%、企業向け貸付の支払い遅延率は10.7%と、いずれも極めて厳しい状態です。

したがって、 「スケベ・ロング」するには、余りにもリスキー過ぎる状況。

ただ選挙直前の「現象」としては興味深かったです。