コバルト・インターナショナル・エナジー(ティッカー:CIE)は独立系の石油探索・生産会社です。同社はテキサス沖のメキシコ湾と西アフリカの大深水油田に特化し、探索を行っています。

同社の探索チームは主にBPの出身者で固められています。

同社の油田の中で特に注目を浴びているのはアンゴラで、同国の沖合のクワンザ・ベイシンでアンゴラ政府が発行した国際探索ライセンスのうち、3つの鉱区(第9鉱区、第20鉱区、第21鉱区)のそれぞれの権益の40%を所有しています。

アンゴラの油田はブラジルのカンポス・ベイシン、サントス・ベイシンと同じプレソルト(海塩層下)油田です。アンゴラとブラジルは大昔、地続きだったと考えられています。

両地域の地質構造が酷似しているのはそのためです。

その意味で、コバルト・インターナショナル・エナジーはブラジルのペトロブラス(ティッカー:PBR)と極めて似たような立場に置かれているとも言えます。

そのコバルト・インターナショナル・エナジーの株価は2月にアンゴラのカメイア1号油田が試掘に成功したとのニュースで急騰しました。

しかしその後;

1.原油の市況が弱含んだこと
2.コバルトの公募増資が潜在的売り圧力を作ったこと
3.英国FT紙が入札の際の汚職疑惑の報道を行った事


の三つの理由で売られました。

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このうち3.はアンゴラの政府関係者が密かに石油探索生産会社の株式を取得し、その会社がコバルトのパートナーとして特定の鉱区に招聘されたのではないか?という疑惑を指します。

しかしコバルトの経営陣は同社がこれらの鉱区の権益を与えられたのは問題のパートナー会社が参加するずっと以前であり、汚職の事実は無いと主張しています。

コバルトを巡るもうひとつの問題点は大深水リグの徴発が上手く行っておらず、同社が長期に渡りリグをレンタルする能力に疑問が持たれています。(→大深水リグはいま売り手市場になっています)

このように同社を巡る材料は必ずしも強気材料だけではありませんが、アンゴラの成長性の高さ、財務的に問題が無い事(=18億ドルのキャッシュがバランスシートに載っています。無借金です)から原油価格が上昇する局面では見直しが入る可能性もあります。