先週金曜日のニューヨーク市場ではスペイン経済に対する不安が再燃しました。

スペイン国債(紫色)の利回りはこのところまた上昇しています。
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今回の危機の収拾に中心的な役割を果たしている欧州中央銀行(ECB)は三年物流動性提供オペ(LTRO)で対処しています。
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ECBは政策金利も再び下げ始めています。

緩和はユーロ安要因です。

僕自身はユーロ安は問題(Problem)なのではなく、解決法(Solution)だと思っています。それは言い換えれば、今回のユーロ安は意図的に演出されたものだということです。

いま欧州の景気はすごく悪くなっているので、目先の対処法として、こういうアプローチしか無いわけです。


なお、LIBOR問題が相変わらず燻っているようですが、この問題が取り沙汰されている間はクレジット市場の完全な治癒は望めないと思います。

なぜなら現在の構造は大半のデリバティブ商品などが、一旦、メガバンクのペーパーで請け直すような商品設計になっているからです。

LIBOR問題に対する訴追でメガバンクへの信頼が揺らぎ始めると、それらの、メガバンクの信用力に依拠した商品の生成は再びフリーズするわけです。