鉄鉱石の価格が116ドル付近にまで下がっています。

2010年以来、鉄鉱石のスポット価格は115をボックス圏の下限、190ドルを上限とするトレーディング・レンジの中で推移してきました。つまり、今はその下値支持線を防衛出来るかどうかの重要な局面にさしかかっているわけです。

過去にこの水準まで鉄鉱石価格が下がったのは2010年の8月、2011年の11月の2回ですが、いずれのケースでもそこから急反発しました。

その理由はこの付近が高コスト体質の鉄鉱石生産会社の限界的生産コストだからだと言われています。

中国の製鉄メーカーに目を転じると、現在は各社とも赤字になっており、黒字化するには鉄鉱石のインプット・コストがあと18ドル程度、下落する必要があると言われています。

また現在は需要以上に鉄鋼を生産しているので、今後、一層の減産をする必要がありそうです。

鉄鉱石生産大手各社は長期計画で年率+9%程度の増産を見込んでおり、これは現在の需要見通し(年率+3%程度)を大幅に上回っています。

それはつまりこれらの企業が鉄鉱石の増産計画を早く下方修正しなければいけないことを示唆しています。

鉄鉱石の増産は大掛かりな準備が必要となるので、蛇口をひねるように簡単に減らしたり、増やしたりすることは、できません。