去年の8月に米国は財政管理法(Budget Control Act of 2011)を成立させました。同法案では国債の利払いを除いて1.75兆ドルの赤字を向こう10年間で圧縮することを狙ったものです。

しかし米国の経済成長の予想が下方修正されたことで、去年の秋の予想に比べて2015年までの赤字削減額が8,600億ドル目標を下回ることが7月27日に提出された米国行政管理予算局の中間報告書で明らかになりました。つまり赤字削減額の半分が既に吹き飛んだ計算になるわけです。
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ホワイトハウスはGDP成長予想を引き下げましたが、それでも2012年は+2.3%、2013年は+2.7%成長を見込んでいます。今年の第1四半期の実績が+1.9%、第2四半期が+1.5%であることを考えれば、ホワイトハウスの依拠するGDP成長率予想は楽観的と言うべきかも知れません。

1.75兆ドルの赤字削減のうち1兆ドルは2013年1月からキックインする自動予算カットにより実現されると予想されています。これがちゃんと実行されれば年間1,110億ドルの節約になります。