オーストリアの煉瓦メーカー、ヴィーナーベルガーが2012年上半期決算を発表しました。

売上高は前年同期比+5%の10.36億ユーロ、営業EBITDAは同-16%の1.04億ユーロでした。

決算発表に伴って同社は今年の会社側予想を発表したのですが西欧ならびに中・東欧地域の見通しに関して極めて悲観的な予想が出され、それが市場関係者に注目されました。同社株は今日-6%下げています。

下のグラフは欧州の住宅着工に関するコンセンサス(青)とヴィーナーベルガー社の予想(赤)を対比したものですが、同社の予想の方が遥かに悲観的です。

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なおヴィーナーベルガーは壁材(煉瓦など)が売上高の24%、屋根が18%、配管が32%など住宅資材に特化したメーカーであり、煉瓦では英国(第3位)、イタリア(第4位)を除いて首位、天井や配管では1位から3位のメーカーです。

このように住宅資材でトップクラスのメーカーであり、現場に沢山の営業部員を抱えている関係で、直近のマーケット・トレンドに関しては誰よりも敏感に市場の変化を感じ取れる立場にあります。

今日の発表では西欧市場だけがスローダウンしているのではなく、これまで比較的堅調だったポーランドなどの中欧、東欧市場も悪化が顕著でした。

米国では住宅市場に底入れの兆候が見え、これまでの「お荷物」的存在から次第に牽引車の役割に変わってきています。しかし欧州では未だ底入れは当分先だということが今回の同社の決算で明らかになった次第。