ベトナムの実業界で最も有名人のひとりであるグウェン・ドク・キェンはアジア商業銀行の創業者ですが、昨日彼が逮捕されたというニュースでベトナム市場が一時-7%近い急落を演じました。

今回の逮捕は同氏の関与する三つの未公開企業を巡るものであり、アジア商業銀行は直接捜査の対象にはなっていないそうです。キェン氏は同行の発行済み株式数の5%弱を保有しています。

ベトナムでは今回の捜査が広く金融セクター全般にも波及するのではないか?という点が懸念されています。とりわけ現在のベトナムの銀行は去年までの過度の融資拡大(年率30%近い融資成長でした)の反動で、いま焦げ付き融資が増えており、銀行の経営内容に関して投資家は不信感を持っています。

国際通貨基金(IMF)は最近のレポートの中で政府系企業(SOE)の改革が急務であることを強調しています。

ベトナムは今年3月に銀行改革プランを発表しており、政府系銀行、商業銀行のそれぞれに資本強化や焦げ付き融資の処理、問題銀行の救済など、一連の改革プランを示しています。

これに加えて銀行監督当局の権限強化も課題であるとIMFは指摘しています。