ハーバード大学が政治学の授業のテストでどうやら集団的カンニング行為があったと発表しました。

この事件で同大学は125人の生徒を調査中です。

カンニング行為があったのではないかと疑われているのは「政府1310:議会制度入門講座」の試験で、この試験は所謂、テイクホーム・イグザム(=自宅持ち帰り試験)です。

テイクホーム・イグザムに関しては、他の学生と試験の内容を討議したり、まる写ししたりすることは固く禁じられています。

同試験を受けた生徒、250人のうち、約半数の回答に「協同で試験問題を解いたか、あるいは他の生徒の回答をまる写しした可能性」があるのだそうです。

米国の大学では教室に缶詰にして試験を受けさせるのではなく、試験官の目が届かないところ(たとえば自宅や学生寮)で試験の答案に回答させる場合が少なくありません。

これは学生を一人前のオトナとして扱っているからです。


「きみをオトナとして認める以上、フェアに試験を受けてくれ」というルールのことをオーナー・コード(Honor code:倫理規定)と言います。

それは「一流大学の生徒は自ら自分や学校に泥を塗るような不名誉行為は、しない」という、ある種のエリート意識に根差した、自分の帰属するコミュニティ(例えば学校や軍隊)に対する誓いなのです。

だからオーナー・コードにより試験を行ってきた学校にはアイビーリーグやセブン・シスターズのような名門校が多いのです。

今回の事件では学生の方から「試験の前に教授に対するアクセスがしにくかった」など、いろいろな不満も出ているそうです。

でもぶうぶう文句を言っている学生は、そもそもオーナー・コードの精神がわかっていないのではないでしょうか?