かねて予想されていた通り、欧州中央銀行(ECB)が南欧諸国の国債を直接買い入れるプログラムを発表しました。このプログラムはアウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)と名付けられました。

欧州中央銀行(ECB)は償還までに1~3年を残すスペインやイタリアの国債を不胎化しながら買うというものです。

不胎化とはインフレを誘発しないようにマネーの供給を調節することを意味します。

スペインおよびイタリア国債を、どれだけの量を買うかについては事前に制限を付けませんでした。


またECBは購入した国債がデフォルトしそうになった場合、シニア(=他の債券保有者より優先すること)の立場にこだわらないと明言しました。

さらに国債購入の条件として対象国が先に欧州連合などと合意した支援プログラム受け容れの前提条件(=財政緊縮など)を履行することを挙げています。

これらの条件は市場が期待していた内容とほぼ完全に一致していると思います。

なお、OMTの発表とは別にECBは信用提供時に持ち込まれる担保の基準を緩和すると発表しました。そこではユーロ圏の政府が発行ないし保証した全ての債券が受け容れOKとなりました。

また別のニュースとしてECBは今日の政策金利発表(=政策金利は0.75%のまま維持)に併せて、ユーロ圏の成長予想を若干、引き下げています。ユーロが若干、売り圧力を浴びたのはこのためです。