今日、欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁はかねてから噂されていたOMT(アウトライト・マネタリー・トランザクション)によるスペイン国債などの買い入れを発表しました。

これに対してスペインのラホイ首相は「まだECBのOMTに関する発表に目を通していないので、態度を表明するのを控える」とコメントしました。

ECBが一生懸命ユーロがバラバラにならないように頑張っているのに、なぜスペインはつれない態度を示したのでしょうか?

これには二つの要因が考えられます。

先ずスペイン国債の金利がかなり低下したので、「当面の危機は去ったので、今バタバタする必要は無い」という気持ちが働いているからだと思います。


次に、若しOMTを正式に要請すると財政緊縮プログラムをキッチリ履行してくれという条件が突き付けられます。

この面に関してはスペインは過去に二転三転態度を変えています。厳しい財政切り詰めの条件を呑まされたギリシャが、ひどい目に遭ったので、出来れば切り詰めを余り厳格に実行しなくても、なんとかやりくりする方法をスペインは模索しているわけです。

もちろん、スペインのそういう日和見主義的な態度は10月の国債大量償還時にスペイン国債が急落したら、改まると考えるべきでしょう。