メキシコの大手銀行、グルーポ・フィナンシエロ・サンタンデール・メキシコ(ティッカー:BSMX)がニューヨーク証券取引所にIPOされます。

サンタンデール・メキシコはスペインのサンタンデール銀行(ティッカー:STD)のメキシコに於ける子会社です。

スペインの親会社、サンタンデール銀行は現地子会社の株式をローカル市場やNYSEに随時上場してゆく企業戦略を取っており、その一環として今回、サンタンデール・メキシコの株式も上場の運びとなります。

サンタンデール・メキシコの純金利収入のうち75.1%はリテール・バンキングからもたらされています。

また国内融資シェアは14%(第4位)です。純利益での国内シェアは19.9%(第2位)です。また同行はメキシコの銀行の中で最も高いROAEである22.4%を誇っています。『ユーロマネー』誌はメキシコの最優秀銀行賞を同行に与えています。サンタンデール・メキシコはバランスシートの大きさではメキシコで第4位です。


さて、メキシコはラテン・アメリカで第2位の経済規模を誇っています。2011年から2016年のGDP成長率は平均して+3.6%でした。メキシコの失業率は4.9%で、これはラテン・アメリカの中では低い方です。

メキシコの人口は1.14億人で、これはブラジルの1.95億人に次いでラテン・アメリカで第2位です。また一人当たりGDPは10,153ドルで、これはブラジルの12,789ドルより少ないです。

同国の2011年のインフレ率は3.8%で、ラテン・アメリカの中では低い方です。またメキシコの政府負債比率はGDPの44%に過ぎず、ドイツの82%、米国の103%、日本の230%などと比べても低いです。

メキシコの財政赤字はGDPの3.4%で、フランスの5.3%、米国の9.6%、日本の10.1%に比べて健全です。外貨準備高は1540億ドルです。またメキシコの人口動態は若く、銀行サービスの普及率は17%と低いのでまだまだ今後成長余地があります。

メキシコの銀行全体での支払遅延ローン比率は2.5%で、ブラジルの5.5%と比べて低いです。

メキシコの銀行全体でのカバレッジ・レシオは189.5%でブラジルの103.1%より良いです。またローン・ツー・デポジット比率は89.6%で、ブラジルの119.3%より低いです。

サンタンデール・メキシコのローン成長は2009年以来、年率21%でした。また同行のコア・キャピタル・レシオは14.3%です。

【その他のデータ】
支店数: 1,097店舗
従業員数: 12,461人
顧客数: 960万人
エフィシェンシー・レシオ:35.0%(第2位)
支払い遅延ローン比率: 1.5%(業界で最低)

【IPOデータ】
上場:ニューヨーク証券取引所、メキシコ証券取引所
普通株対ADR比率: 1対5
売出し金額: 約37~43億ドル
値決め日: 9月25日前後
ロックアップ: 1年間
幹事構成:サンタンデール、UBS、ドイチェバンク、メリルリンチ