ドイツの憲法裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)の批准を認めました。これは大方の市場参加者が予想していたことで、全くサプライズではありません。

ただ憲法裁判所が今回の判断を下すにあたって、ドイツの主権がなし崩し的に侵害されることを防ぐため、なんらかの条件をつけるのでは? という観測が出ていました。

その点に関しては、1,900億ユーロを超える分に関しては議会から新たに承認を取り付ける必要があるという条件を示しました。これはESMのファンド規模、5,000億ユーロの半分にも満たない金額です。

ドイツ議会は既にしっかりとユーロ支持派に傾いているためESMの実行金額が1,900億ユーロを超えた場合、議会が追加承認することは容易だと市場参加者は考えています。

ウォールストリート・ジャーナルのマーク・エセックスは「むしろ1,900億ユーロ以外の条件を憲法裁判所が付けなかった事の方がサプライズだった」と言っています。「それ以外の条件」とは、例えば国民投票を義務付けることです。