ギリシャはこのままいけば11月に再び国庫が枯渇します。先に合意されたEFSFならびにIMFからの310億ユーロの今回分支援金の支払いは、未だ実行されていません。

なぜか?

それはギリシャが財政切り詰めの目標を達成できずにいるからです。ギリシャの景気後退は当初予想されたよりひどく、税収は落ち込んでおり、経済改革は棚上げされ、政府資産の売却などの民営化プログラムはぜんぜん進んでいません。

ウォールストリート・ジャーナルのマーカス・ウォーカーとマーティナ・ステヴィスはそのような状況下で「IMF、ECB、あるいはドイツのうちの誰かが、プライドを捨ててギリシャの要求に折れなければいけないだろう」と指摘しています。そうしなければ再びギリシャがデフォルトの危機に直面するからです。

このため上記の三つの当事者の間の関係は険悪化する危険性があります。10月に公表が予定されている国際監査チームによるギリシャ救済プログラム(1730億ユーロ)の不足額発表が注目されているのは、このためです。