今日はMSCI(ティッカー:MSCI)にとって厄日でした。

二つの悪いニュースが相次いで出ました。

先ずパッシブ系運用会社、ヴァンガードが22のインデックスファンドにおいてパフォーマンスのベンチマークとなる株価指数をこれまでのMSCIの指数からより低コストなFTSEの株価指数に変更すると発表しました。これについては後に詳述します。

もうひとつの悪いニュースはMSCIの子会社であるISSにおいてスキャンダルが発生した事です。

ISSは所謂、プロクシー・ソリシターであり、プロの機関投資家に対して、コーポレート・ガバナンスなどの見地から、「こういう風に投票した方が良いですよ」というアドバイスをする仕事をしています。ところがその内部情報を社員が事前に社外に漏らし、小遣い稼ぎをしていたのがバレたのです。

ISSの業務がそもそもガバナンスの仕事である以上、これはフーゾクを取り締まるお巡りさんが、少女売春の現行犯で挙げられたような、組織としての威信ガタ落ちの大事件です。

これを受けてMSCIの株価はザラバ-22%と「ダーダーの滝状態」になっています。



話をヴァンガードに戻します。

今回、ヴァンガードがベンチマークの鞍替えをするのは:

6つの国際株式型ファンド
16の米国株式型ファンドならびにバランス型ファンド


です。

新しいベンチマークはFTSEとシカゴ大学証券価格調査センター(CRSP:Center for Research in Security Prices)が開発したものです。

ヴァンガードは「FTSEとCRSPが開発した新しいベンチマークは、とても良く設計されている。それぞれの対象市場を包括的にカバーしていて、ヴァンガードのニーズに合致している」としています。

またヴァンガードは今日のニュース・リリースの中でMSCIの割高なインデックス・ライセンシング・フィーをあからさまに批判しています。

今回、最大手の一角のヴァンガードが鞍替えしたことで、MSCIは今後、インデックス・ライセンス・フィーを値下げする圧力に晒されることが予想されます。