いまベネズエラで大統領選挙の投票が行われています。

今回の選挙では、同国を14年間支配してきたチャベス大統領と、カプリレス前ミランダ州知事との対決になっています。どちらが勝つかは今、これを書いている時点では、未だわかっていません。

日本時間8日午前に状況が判明すると思われます。

ラテンアメリカ情勢に詳しいマイアミ・ヘラルド紙によると若しチャベス大統領が負けた場合、彼は静かに退陣せず、騒ぎが起こる可能性があると指摘しています。

チャベス陣営には、武装した熱烈な支持者たちが居ます。若しチャベス不利となると、彼らが意図的に停電を起こし、騒ぐリスクがあります。

このためベネズエラの市民はスーパーマーケットで食糧を買い込むなど、有事に備える行動に出ているそうです。


若し選挙結果が肉薄していた場合、軍部が介入してどちらの候補を擁立するか決めるという展開になることも予測されています。

実際、チャベス大統領自身が軍隊出身で、1992年にクーデターを起こそうとして失敗した経緯があります。軍の上層部は全てチャベス大統領によって任命されています。

ただ軍隊の中にも下級士官を中心にチャベス反対派が居ます。最悪のシナリオでは軍部自体が分裂することが危惧されています。

チャベス大統領はバラマキ政治により、伝統的に貧困層から支持を得ています。また選挙で彼に投票しなければ公職を解雇するなどの嫌がらせをされるのではないかと心配する有権者も多いです。

ベネズエラの選挙の結果は、キューバ情勢にも影響を及ぼすと思われます。なぜならキューバは長年、チャベス政権に経済的支援を仰いできたからです。

なおカプリレス候補は、長年、過少投資に苦しんできた石油公社、PDVSAの立て直しを主張しています。PDVSAはチャベス大統領のバラマキ政治の活動原資として使われてきた経緯があり、ないがしろにされてきました。

ベネズエラは世界の石油の確認埋蔵量の17.9%を占めており、サウジアラビア(同16.1%)を抜いて世界第一位です。

原油生産シェアでは3.5%で、サウジの13.2%よりかなり少ないです。

ただ騒乱が起きると世界の原油市況に影響が出る場合も想定しておくべきだと思います。