先日、ある学生さんから進路に関して相談を受けて「がびょーん」と衝撃を受けました。

世間というものを、まるで知らない。

というか、ぜんぜん社会のベンキョウが出来ていない(笑)

その学生は「僕は電機の業界に進みたいのです」といいました。

僕:「電機って……アンタ……(絶句)……いま、そのギョーカイがどうなっているのか、ちゃんと知っているのかね?」

学生:「はい。でも大丈夫だと思います。有名な会社が多いですから」

僕:(平手でオデコをピシャリと叩いて)「キミには、死亡フラグが、見えないのかね?」

学生:「はあ?!“#$%&」

そこで最低限の死亡フラグの読み方を説明する羽目に陥りました。

僕:「先ずだな、過去三年くらいの間に株価が五分の一になっている会社……これは避けたまえ。何かがシリアスに狂い始めている証拠だ。それらの企業には終身雇用を保証してくれるような体力は無い」

学生:「……」

僕:「株価が200円を割っている会社……これも死亡フラグだ」

学生:「でも額面という問題があるんじゃないですか?」

僕:「もちろん、そうだ。でも今はキミのようなアフォな学生にもわかりやすいように、単純化して説明している……株価が200円近辺をウロウロしはじめたら、機関投資家は正面切ってその株を買うことが出来なくなる。ファンドマネージャーだって、自分の首がかかっているからだ。株価が100円を割ったら、成仏したと思って間違いない

僕:「あとエンタープライズ・バリュー(EV)という考え方がある。これはある企業の時価総額(株式市場での価値)に総負債額を足し算した金額だ。いま時価総額がEVの半分以下になっている会社は、株式市場での評価より、その会社にカネを貸している人たち、つまり債権者の利害の方が大きい事を意味する。こういう企業は自分で自分の進路を決めてゆく事ができない企業だ。彼らは銀行の言いなりになる他ない」