スペインで最も裕福な州、カタルーニャで今日、地方選挙がありました。この選挙は欧州財政危機に絡めて、世界の投資家から注目されるイベントです。

なぜならカタルーニャではスペインから離脱、独立しようという気運が高まっており、若しそれが実現すると最も稼ぎ頭の州からの収入が無くなるので、スペイン財政が崩壊するリスクがあるからです。

カタルーニャ州政府大統領、アルトゥール・マスはカタルーニャ州政府がスペインに「上納金」を収める現在のシステムは不公平だとしています。

現在のところアルトゥール・マスのCIU党が過半数に必要な68議席を確保したかどうかは伝わってきていません。若し過半数を確保できた場合はレファレンダム(国民投票)でスペインからの独立を要求する可能性があります。

選挙前のCIU党は62議席でしたから、レファレンダムに漕ぎ着けるためには6議席を追加する必要があります。

スペインの輸出産業はカタルーニャに集中しており、「上納金」もカタルーニャ州が最も多く払っています。

以前、Market Hackでも紹介しましたが、今回のカタルーニャ独立運動はスペイン内戦前夜を彷彿とさせるものがあります。スペイン内戦はそれぞれ違うペースで発展しているスペインの地方ならびにそれぞれの社会階層の利害を代弁するグループが、ファシズム、社会主義、アナーキズムなどの後方支援を受けて角逐した、最初の現代的戦争だったと言えます。

著名な戦場カメラマン、ロバート・キャパの写真集『Heart of Spain』は、そんな理想主義に燃える若者達が凄惨な戦いに邁進してしまう様子をビビッドに捉えています。

ロバート・キャパ スペイン内戦
ロバート・キャパ スペイン内戦