ニューヨーク・タイムズが日曜日の新聞の第一面で中国のリーダーの蓄財問題に再び焦点を当てています。

先月、同紙が中国のリーダーの蓄財を伝えた際、中国政府はNYタイムズを中国から締め出すとともに強い不快感を訴えました。NYタイムズ株はこれを受けて急落しました。

これに懲りたと思いきや、今日、同紙は再びこの問題に大々的に紙面を割き、対立をエスカレートしています。

その記事によるとアジア通貨危機の後、平安保険の業績が悪化した際、温家宝と当時の中国人民銀行総裁が動き、平安保険の分割を阻止しました。NYタイムズによると、この根回しが行われた八ヶ月後、温家宝の親戚が実勢価格の四分の一程度の破格の値段で平安保険の未公開株を取得し、2007年のIPOの際には当初の投資金額6,500万ドルが37億ドルに化けたというわけです。

政治家の腐敗問題は現在の中国で国民の関心が高い問題であり、今回のフォロー・アップ記事が再び摩擦を招くことが懸念されます。