エアラインのビジネスは経営が難しいことで知られています。それは損益分岐点の高いビジネスであることに加えて旅客数は景気の変動の影響を受けやすく、さらにジェット燃料の値段も変動しやすいからです。実際、アメリカでも多くのエアラインが赤字経営を続けています。

このような難しいセクターにあって、アラスカ航空(ティッカー:ALK)は比較的安定した経営をしています。

下は同社の業績の推移です。
1

同社は無配ですので、一株当り配当(DPS)はゼロです。次に一株当り利益(EPS)を見ると、リーマンショックの後の2008年から2009年にかけてもなんとか黒字を確保しています。これは立派です。一株当りキャッシュフロー(CFPS)は着実に伸びています。一株当り売上高(SPS)が大きいにもかかわらずEPSが小さいのは高固定費のビジネスであることが影響しています。逆の見方をすれば、同社のようなビジネスはオペレーティング・レバレッジが高いとも言えます。オペテーティング・レバレッジの高いビジネスでは売上高が伸びると利益も面白いように伸びます。逆に売上高がちょっと落ち込むとすぐに利益は吹き飛びます。


次のグラフは同社のマージンの推移を示したものです。かなり変動していることがわかります。
2

次のグラフは同社のロードファクター(座席稼働率)です。しっかり伸びています。
3

次のグラフは同社の投下資本利益率です。同社の資本コストは大体8%ですのでそれ以上のリターンが出ていれば借入コスト以上に儲ける事が出来ているわけです。これは簡単な事のように思えますが、実はアメリカの殆どの航空会社がこのハードルをクリア出来ていません。
4

アラスカ航空の本社はシアトルにあります。シアトルはアマゾン、スターバックス、マイクロソフト、エフファイブ、ボーイングなどの企業があり、米国の中では活気のある都市だと言えます。同社はそのシアトルのシアトル・タコマ空港をハブとしているので、地域の発展の恩恵を蒙る立場にあるわけです。