マーケット・ベクトルズ・チャイナETF(ティッカー・シンボル:PEK)は中国のCSI300指数をトレースするように設計された上場型投信です。CSIはChina Securities Index Co.の略で300銘柄の中国A株から構成されています。

なお同ETFはそれらの指数を構成する株式のひとつひとつを実際に保有しているのではなく、スワップ契約によって指数のパフォーマンスをクレディスイス証券から受け取るアレンジをしている点に注意を払う必要があります。

CSI300指数自体は銀行株(21%)、素材(12.4%)、資本財(11.6%)、エネルギー(7.7%)などから構成されており、組み入れ上位20銘柄は下の一覧表のようになります。

2

もうひとつ同ETFを購入する際に気を付けなければいけないのは恒常的に同ETFがファンドのNAVに対してプレミアムで取引されている点です。

1

12月7日の時点でのプレミアムは9.31%です。プレミアムが付くひとつの理由はA株が外国人投資家にとって投資しにくい対象なので、マーケットのアクセスに対するプレミアムがどうしてもつかざるを得ないということによります。

このため同ETFは「常にプレミアムで取引されて当然」と諦め、目を瞑って買うという考え方も存在して然りだと思います。

その半面、9%以上のプレミアムを支払うということは、すくなくとも理論上、買った瞬間に原資産(この場合中国A株の保有ポートフォリオ)より9%高い買い物をしているので、ファンドが解散した場合、プレミアムを払った分だけ損をするという理解になります。


同ファンドのもうひとつの大きな問題は運用資産残高が1,470万ドルしかなく、ゴーイング・コンサーンとしての同ファンドの存続可能性に大きな疑問がある点です。

運用資産残高が極めて小さいということは、日々のETFの出来高も薄いことを意味します。このため同ファンドに注文を出す際は、成り行き注文を避け、指値をちゃんと切っておく必要があると思います。

根気良く前日の引け値より少し安いところで指値しておき、若しまんまとその指値に売り物が入ってくればラッキー…くらいのキモチで買うべき。それをせずに横着して成り行き買い注文を入れると、とんでもない自分にとって不利な出来値になるリスクがあります

なお同ETFのネット・エクスペンス比率は0.72%です。

参考のために上海総合指数の最近のチャートを添えておきます。

3