シスコ・システムズ(ティッカー・シンボル:CSCO)は米国最大のネットワーク機器のメーカーです。

同社はルーター、スウィッチ、その他のネットワーク機器を製造すると同時にサービスを提供しています。

海外売上比率は46.5%です。

同社は近年、経営が漂流していると批判されてきました。しかし最近の決算(この会社は7月決算です)では主力のルーターのシェアでライバルのジュニパー・ネットワークスからシェアを奪っていますし、スウィッチでの市場占有率も62.1%とシェア維持に成功しています。

その一方でデータセンター向け機器の売上高はUCS(Unified Computing System)とRomley Server Processorの好調で前年比+90%を記録しています。

もともと同社のビジネスはキャッシュフローを生みやすく、2012年のキャッシュフロー・マージンは23%(売上高に対するキャッシュフローの比率)と健全です。
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キャッシュフロー自体は2007年以降、2回に渡って前年比マイナスを記録するなど、同社のビジネスが設備投資に依存する、シクリカルなものであることを実証しています。

マージンのトレンドは安定していると言えます。
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同社は過去10年間のキャッシュフロー成長率が年率+12%、売上高成長率が年率+11%と、大型ハイテク株の中にあってはそれなりに安定した業績を出しています。しかし株式市場における同社の評価はどんどん下がっています。

これまでは同社株は常にS&P500指数のPERに対してプレミアムで取引されてきたのに、2012年には1年を通じて初めて市場平均よりディスカウントで取引される結果となりました。
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来年度の同社の配当性向は18.8%で、増配余地は大きいです。しかも現在の配当利回りは2.9%もあります。バランスシートも強固です。