週末の日本の衆議院選挙では自民・公明党が合計325議席(67.7%)を占め、重要な三分の二(66.6%)を獲得しました。いわゆるスーパーマジョリティです。

スーパーマジョリティを確保すると参議院での決定を覆すパワーが付与されますので、それだけ法案・予算を成立させる「ねじ伏せる力」が強大になります。

今日の欧米の投資家は(僕が話をしたり、マスコミの報道を見た限りでは)このスーパーマジョリティの確保という点に、最も強い印象を受けているように思われました。

それはどうしてかといえば先進国でスーパーマジョリティを形成できている国は、日本くらいしか無いからです。

アメリカの大統領・議会選挙では日本と違って若者やラティーノなどのマイノリティの票が選挙の行方を大きく左右しました。その点、最低の投票率と若年層からの無関心に悩む日本の選挙とは全く様子が異なるわけです。

しかし……

折角、投票箱で「若者パワー」をさく裂させても、上院、下院、ホワイトハウスが「ねじれ」状態になっているので、お互い紋切り型の主張を繰り返すだけで「財政の崖」問題はいまだに解決されていません。


つまり有権者が民意を選挙で表明しても、実際には何も決まらず漂流するということもあるわけで、アメリカの有権者はクリスマスを前に愚図愚図している議会とホワイトハウスに対し、歯ぎしりし、設備投資計画を凍結し、採用計画もメドが立たず、税金の相談に明け暮れて、遺産相続・贈与関係の弁護士は「第二次世界大戦以降、最も忙しい」状態で、しこたま利が乗っているアップル株が節税売りの対象にされて500ドルを割れるというトンマな状況になっている……。まさに「釣った魚にはエサをやらない」、愛の無い状態(笑)。

その立場からすれば、日本の状況は「羨ましい!」の一語に尽きるわけです。

以前、「マーケットはすべてマリリン・モンローで説明できる」という内容のエントリーを書いた事がありますが、日経平均が連日騰がっているのは、市場が愛を感じているからに他ならないわけで、チャンスは生かせば良いのです。

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Market Hackはノンポリ的立場を貫くサイトですから、個々の政策に関して「どれが良い」とか、イデオロギーは、ありません。でも大事なことはガイジンから見てヨダレが垂れるような、いわゆるThe catbird seatに、今の日本は座っているということをフル活用して欲しいということです。