先週末にイタリアのマリオ・モンティ首相はかねてから予想されていた通り首相を辞任しました。これで1年余りに渡るテクノクラート政権が終わった事になります。

イタリアの議会は解散され、2月に総選挙の運びとなります。モンティは12月30日までに2月の選挙に連立与党の候補として出馬するかどうかを表明する予定です。

現在のアンケート調査では連立与党は次の選挙で僅か15%程度の支持しか集められないだろうと言われています。このため市場参加者に人気のあるモンティが出馬を表明しないリスクも大きいです。

イタリアの国債利回りは現在のところ安定していますが、経済のパフォーマンスは今一つです。下はリーマンショック前の2008年第1四半期を100とした欧州各国の実質GDPの推移です。
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イタリアのアンダー・パフォーマンスが目につきます。(その一方でドイツはリーマンショック以前の水準を超えています)


次に輸出を見るとイタリアが大きく輸出競争力を落としたことがわかります。
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他の国々は既にリーマンショック前の水準を超えている点に注目して下さい。

最後は雇用です。
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EU17カ国の平均がいちばん下に来ているのはスペインやギリシャなどが足を引っ張っているからです。