アルジェリアのイン・アメナス・ガス(オペレーターはBP)にアルカイダに関係している20名ほどの過激派が侵入し、約40人の外国人の人質を取って立て篭もっています。人質の正確な人数や国籍はわかっていませんが:

アメリカ 10人
ノルウェー 4人
日本 3人
マレーシア 2人
オーストリア 1人
アイルランド 1人(=釈放済み)
フランス 不明
ルーマニア 不明


などとなっています。アルジェリア人の労働者も拘束された模様ですが、その大半は釈放されているようです。なお人質を取り、立て篭もる過程で、少なくとも2名の外国人が殺されているそうです。


アルジェリア軍は人質の解放の目的でこの施設に攻撃を加え、人質と過激派の両方に犠牲者が出たという報道もありますが詳細は明らかではありません。

その攻撃の後でアルジェリア政府は英国はじめ各国政府に状況説明をしたらしいですが、外国政府との協調は無く、アルジェリア軍の単独行動が目立つという批判が各国から出ています。

アルジェリアは歴史的にこのような紛争や事件が多く、紛争の解決の仕方も強引である場合が多いと言われています。

今回、アルカイダに関係している過激派がリビアの国境に近いこの施設を攻撃した背景には先週木曜日にフランスがマリに兵隊を派遣したことが関係しています。マリはアルカイダの温床となっており、この過激派の掃討に各国政府は手を焼いてきました。現在はマリ軍が主に過激派と戦っていますが、アメリカその他の西側諸国は、余り大々的にマリに出てゆくと、かえってアルカイダを刺激し、9・11のようなテロによる報復を受けるかもしれないという配慮から、最小限の支援にとどめてきました。

フランス政府は歴史的に北アフリカとの利害が最も大きいので、こうした手ぬるいやり方に満足せず、今回、少数の地上軍をマリに派遣し、マリ軍と共同でアルカイダ掃討に乗り出したわけです。具体的に今回派遣された歩兵たちは攻撃目標を電子装置でマーキングし、爆撃機をそこへ誘導するためのマーカーの任務を任されていると言います。

今回の問題は対応を間違えると過激派からのテロがエスカレートする可能性はもちろん、アラブ諸国から西側に対する風当たりが強くなる危険性も孕んでいます。