先週発表されたアメリカ、欧州、BRICsの様々な経済指標はおおむね景気が上向いていることを示唆するものでした。

世界の株式市場は世界的景気拡大のシナリオを織り込む形でラリーしています。しかし米国の債券の投資家は、未だ景気回復の意見に与しない人も多いです。実際、一年前のトレジャリー・イールドカーブと現在のそれを比較してみても、殆ど変化はありません。

つまり株の投資家と債券の投資家の間で意見が割れているわけです。

そこで第三の市場参加者の意見も聞いてみる必要がある気がします。それはコモディティのプレーヤーたちです。

原油は典型的に好景気の時に買われやすいコモディティです。そこで米国の指標銘柄であるウエスト・テキサス・インターメディエーツ(略してWTI)のチャートを下に掲げます。
WTIC

(出典:ストックチャーツ)
このチャートで興味深いのは50日移動平均線が200日移動平均線を下から上に切る、いわゆるゴールデンクロスが至現している点でしょう。

但し短期的にはWTIのラリーはストレッチされているので、一服が欲しい局面かも知れません。

長期でのWTIのチャートは下値が切り上がる一方で上値が切り下がる、三角形をしています。

WTIの$100という数字には、何のファンダメンタルズ上の重要性もありませんが、心理的には切りの良い数字であり、マスコミの話題にのぼりやすい水準です。本当に世界の景気が好転しているのであれば、苦も無くこの水準を超える事が出来る筈……

注目したいと思います。


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