ウォール街の連中は何でもインディケーター(指数)にするのが好きです。有名なところでは「スーパーボウル・インディケーター」というのがあります。若し旧AFL(AFCディビジョン)のチームがスーパーボウルを制すると、相場が下がり、旧NFL(NFCデイビジョン)のチームが勝つと相場が騰がるというものです。

当然、アメフトと相場や経済は何の関係もないわけで、そのバカバカしさが「データを振りかざして、もっともらしい説明をするヤツの言う事を、鵜呑みにしてはいけない」というリマインダーの役目を果たしていると言えます。

アフォ過ぎるインディケーターの極めつきは「スポーツ・イラストレーテッド水着指数」だと思います。『スポーツ・イラストレーテッド』はアメリカのスポーツ雑誌ですが、一年に一回、「水着特集(Swimsuit Issue)」というのをやります。その表紙には毎年、セクスィな女性モデルが選ばれるわけです。

で、誰がはじめたのか知らないけれど「水着特集で表紙がアメリカ人の年は、相場が高いっ!」ということを主張しはじめて、それ以来、「スポーツ・イラストレーテッド水着指数」なるものが出来たわけです。

今年の表紙はケイト・アプトンというアメリカ人ですから、そのジンクスから行けば、相場は高い!
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で、水着特集のモデルたちがNYSEに来て大引けのベルを鳴らすという演出も、ある。



でもビスポーク・インベストメントが検証(ヒマなヤツらだな)しているように、実は「スポーツ・イラストレーテッド水着指数」は、あんまり当らないんですね。

アメリカ人が表紙になった年:
平均リターン = 14.3%
マーケットがプラスだった確率 = 88.2%

アメリカ人以外が表紙になった年:
平均リターン = 10.8%
マーケットがプラスだった確率 = 76.5%


なかにはオーストラリアのエル・マクファーソンみたいに、3年連続(1986年から)で表紙を飾るスーパーモデルも出るわけで、ゲンを担ぐ投資家としてみれば「ヤミテクレ!」と叫びたくなるわけです。

1978年 Brazil 6.6%
1979年 USA 18.6%
1980年 USA 32.5%
1981年 USA -4.9%
1982年 USA 21.5%
1983年 USA 22.6%
1984年 Czechoslovakia 6.3%
1985年 Czechoslovakia 31.7%
1986年 Australia 18.7%
1987年 Australia 5.3%
1988年 Australia 16.6%
1989年 USA 31.7%
1990年 Spain -3.1%
1991年 USA 30.5%
1992年 USA 7.6%
1993年 Sweden 10.1%
1994年 Multiple (NZ, US, AU) 1.3%
1995年 Czech Republic 37.6%
1996年 Multiple (AR, US) 23.0%
1997年 USA 33.4%
1998年 Germany 28.6%
1999年 USA 21.0%
2000年 Czech Republic -9.1%
2001年 Mexico -11.9%
2002年 Argentina -22.1%
2003年 Czech Republic 28.7%
2004年 Czech Republic 10.9%
2005年 USA 4.9%
2006年 Multiple (AR,AU,CH,MX,NZ,US) 15.8%
2007年 USA 5.5%
2008年 USA -37.0%
2009年 Israel 26.5%
2010年 USA 15.1%
2011年 Russia  2.1%
2012年 USA 16.0%


で、僕などは相場が高いか安いかなどはどうでも良く(=だって無関係なのは明らかだから)、むしろモデルの出身国に目がいくわけですね。すると……チェコのこの強さは、一体、何なんだっ!

人口が一千万人しかいないこの国が6回も水着モデルを送り込んでいる。(因みに米国の人口は3億人)

おれ、ちょっとチェコいってくるわ……


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「おまえはスーパーモデルを目指せ!」なんて、よくもそんな残酷なことが言えたわね (ニューヨーク三部作)
「おまえはスーパーモデルを目指せ!」なんて、よくもそんな残酷なことが言えたわね (ニューヨーク三部作)